『偽造/夏目漱石』
原作:夏目漱石『三四郎』他
戯曲:市川タロ(劇作家・『デ』代表)
構成・演出:鹿島将介
出演:重力/Note
スタッフ:(舞台美術)深代満久 (衣裳)富永美夏 (照明)安達直美 (演出助手)永井彩子 (ドラマトウルグ)佐々木琢 (宣伝美術)青木祐輔 (制作)本多萌恵
上演スケジュール
【日程】
11月 4日(月)19:30
11月 5日(火)19:30
11月 6日(水)15:00
11月 7日(木)19:30
11月 8日(金)15:00 / 19:30
11月 9日(土)13:00 / 17:00
11月10日(日)15:00
【会場】
アトリエ春風舎
お問い合わせ
東京を拠点に活動。世界と人間を取り巻く様々な力の運動を記述した《場》を提供し、それらを通じて観客とともに世界と人間とのあいだにある沈黙について想起していくことを目的としている。俳優の身体や舞台美術といった物質としてそこにある素材や、声・音・光・時間などといった痕跡を残さない素材を駆使して、存在の生成と消尽の運動を記述していく。2013年はフェルナンド・ペソア、夏目漱石、寺山修司らのテクストに取り組む。
重力/Noteでは、去年から創作を通じて「《神》と《人間》」「《国家》と《個人》」「《わたしたち》と《わたし》」といった題材に向き合ってきました。ここには通奏低音として《近代化》の問題があります。今回、夏目漱石のテクストを取り組むにあたり、『吾輩は猫である』における有名なフレーズ--「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」に対して、「吾輩は《日本人》である。名前はまだない」と置き換えて展開していくことで、近代化を経ても未だ名づけられていないものや感覚、そして《日本人》自らのアイデンティティを思考する《場》としての演劇を上演します。