京劇『オイディプス王』
原作:ソフォクレス
演出:翁国生
出演:浙江京劇団
上演スケジュール
【日程】
新国立劇場 中劇場(東京):
10月23日(水)19:00
利賀大山房:
10月26日(土)14:00
翁国生は、国家一級演出家、国家一級俳優の称号を持つ中国で最も著名な京劇家。上海戯劇学院演劇修士課程修了後、国家認定の特別待遇の芸術家となり、現在は浙江京劇団の芸術監督を務める。浙江省京劇・昆劇芸術センター芸術監督、浙江省戯劇家協会副主席。これまで、昆劇『牡丹亭』、神話京劇『青蛇』、音楽劇『魔法の蝸牛』、新編歴史京劇『飛虎将軍』など50作品以上を発表。特に、実験京劇『オイディプス王(王者俄狄)』は、京劇史初のギリシア悲劇作品として国内外の注目を集めた。中国文化部文化芸術賞の他、中国で最も権威ある演劇賞「梅花賞」など受賞歴多数。
浙江京劇団は、1969年に創立された浙江省唯一の専門京劇団。優れた作品で数々の賞を受賞し、2005年には中国政府により「国家重点京劇団」に選出された。団長は芸術監督の翁国生。これまで宋宝羅、張二鵬、趙麟童など著名な京劇家を数多く輩出している京劇界の名門である。特に翁国生が若くして芸術監督に就任後は、伝統を踏まえつつも、独創性が高く社会的に影響力のある新作を数多く発表して話題を集めている。イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、オーストラリア、タイ、ベトナムなど海外公演も多く、2010年には『オイディプス王』でアメリカ公演を成功させた。
京劇とギリシア悲劇の出会いから生まれた新しい時代の京劇。ソフォクレスの最高傑作『オイディプス王』 を、京劇界の新星翁国生が京劇史上初めて演出・上演し、中国演劇界はもとよりアメリカでも大反響を呼んだ話題作。京劇界の名門〈浙江京劇団〉が、実験性に富んだ野心作でBeSeToの20周年を彩る。(日本語字幕つき)